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キアヌ復活のキレキレアクション映画「ジョンウィック」感想

鉛筆と犬の肉球のイラスト
たぬきち
たぬきち
ジョン・ウィック観ました!
キアヌ・リーブスの華麗なアクションに惚れ惚れしました!
きつねさん
きつねさん
あー、あのアクションがすごいって話題になってた映画な

私も初めて見た時は、アクションが凄いという印象しかありませんでしたが、何度か見ていくうちにアクション以外の世界観の魅力に気づき始めました。

映画「ジョン・ウィック」は「愛するものを奪われた男の復讐の物語」なのです。

では、さっそく詳しく見ていきましょう。

映画「ジョン・ウィック」あらすじ

病気で妻を失った男、ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は喪失感に苛まれていたが、家に届け物として子犬が届く。

自分を失ったジョンが孤独にならないようにという妻の想いがこめられた最後の贈り物だったのだ。
ジョンは犬と暮らし始める。犬に癒しを感じ幸せな日々が始まるかと思われた。

そんなある日、ガソリンスタンドでロシアンマフィアに良い車だな売ってくれと絡まれる。この車は売り物ではないと断るジョン。
その夜、家が何者かに襲撃される。昼間のロシアンマフィアたちだ。気絶させられ、車を奪われ、あろうことか愛犬を手にかけられてしまう。

目覚めたジョンは変わり果てた愛犬の姿を目にすることになる。争いのあとを片付けるジョンの眼光は鋭いものになっていた。
愛するものを奪われた男の復讐が今始まる・・・。

畏怖の象徴としてのジョン・ウィック

作品の序盤から徐々に描かれていくジョン・ウィックという男が、闇の世界においていかに恐れられている存在であるのかという描き方が素晴らしいと感じました。

皆、口を揃えて手を出してはいけないものに手を出したと口にします。

そしてジョンに手を出した息子に直接会った父親(ロシアンマフィアのボス)が、車を盗んだだけだと言い張る息子に対していうセリフが決定的に印象付けます。
やったことに対しては怒っていないが、ただ相手が問題だったのだということを非常によく表していると感じさせるセリフです。

父 :It’s who you did it to.
   問題は相手だ。
息子:Who? The fucking nobody!
   相手?誰でもないだろ!
父 :That fuckin’ nobody…is John Wick.
   その「誰でもない男」はジョン・ウィックだ。

そしてその後のボスのセリフから、ジョン・ウィックはブギーマンを始末するのが仕事だった(恐ろしいものとしてのブギーマンよりさらに恐ろしい存在であるという喩え)ことや、彼は断固とした強靭な意志を持って必ず仕事をやり遂げるということが分かります。

ロシアンマフィアの親子の会話を通して、ジョンの過去が少しずつ明らかになっていくという構成と、さらにその会話シーンの合間にジョンが地下室に入っていき床石をハンマーで豪快に割り、封印していた過去の「仕事道具」を掘り出すシーンをかぶせていくことで、元の自分に戻ったジョンの恐ろしさをしっかり描いていてよかったと思います。

ブギーマン(闇の男)とは?

日本ではあまりなじみがないが、海外において往々にして子供たちが信じている怪物であり、子供たちの心の中で不定形の恐怖が実体化したものである。

また、映画『ハロウィン』シリーズに登場する架空の殺人鬼の名前としても使われている。ホラー映画好きな方だとこっちの方がなじみがありますね。

親は子供が言うことを聞かない時に「ブギーマンにさらわれる」と脅して言うことを聞かせようとする。

「早く寝ないとブギーマンが来るぞ
 沼地からやってくる
 そして悪い子をさらっていく」

キレキレの新世代アクション、ガンフー

ガンフーは造語でガン+カンフーだと思っていましたが、実際はカンフー要素よりも、むしろ柔術的な動きの方が多いように思います。銃が弱くなる間合いまで入り込んでの背負い投げ、足払いからの投げ技など非常に多彩な柔道技を披露してくれます。

また、リロードをしっかり見せてくれるのが本作の特徴だと思います。ハンドガンを撃ちきった後、銃を横に寝かせるように振って空の弾倉を飛ばし、新しい弾倉をリロードする。この一連の動作に無駄がなさすぎて、めちゃくちゃカッコいいです。

弾がないときは銃を武器代わりにして殴り、距離をとってからしっかりリロードして撃ってトドメを刺すというのもリアルです。

スーツ姿で一人ひとり始末していくというクラブでのアクションシーンは、流れている音楽と相まって最高にかっこいいです。重低音が響くクラブミュージックに乗せてジョンウィック無双が始まります。流れるような動きで無駄なく次々と仕留めていく様は圧巻です。

そして二人を同時に相手をするときも、手前の相手を足でからめとって転ばせつつ、奥の相手を対処してから、手前の相手に対処します。ここら辺の動きがリアルだなと感じさせてくれます。

どんな相手でも必ずトドメを刺すのが、最強の仕事人って感じですね。

ジョンウィックたちの独特の世界観が魅力的

いわゆる「仕事人」たちの世界がどういうものなのかが丁寧に描かれています。

例えば、家をロシアンマフィアに襲撃され、彼らをすべて返り討ちにしたジョンは、おもむろに電話をかけ「12時にディナーの予約を頼む」と言います。すると、しばらくして家に「お掃除班」が到着して綺麗にしてくれるというわけです。『12時なのにランチじゃなくてディナー?』という疑問を抱いても、これは暗号だったということが分ります。

さらに支払いはコインでというのもいいですね。このコインは映画の中にも何回か登場します。入口のドアのところにコインを投入すると入れる会員制のバーなどが印象的。ジョンが友達に協力を依頼するときの「コインが欲しくないか?」というセリフにも出てきます。コインの得方については具体的に言及されていなかった気がしますが(見逃していただけかも?)、おそらく請け負った仕事の報酬としてもらうものでしょう。

仕事人たちが利用するホテルにも掟があります。「このホテル内では仕事は厳禁」逆に言うと、このホテル以外ではなんでもありという過酷な世界で生きている、というのが伝わってくるセリフだと思いました。

また、バーでの会話で、「この世界に戻ったのか?小指をつけただけで引きずりこまれるぞ」というセリフから、一度入ってしまったら抜けるのは簡単な世界ではないということがよく分かります。

バーテンダーの「向こうの世界はどうだった?」、「(ジョンが)前よりもろく見える」という発言からも、彼らが一般人の世界とはかけ離れた世界で生きているということを感じさせます。

映画「ジョン・ウィック」感想まとめ

映画「ジョン・ウィック」の評価は・・・


星4つです!

キアヌ・リーブスによる華麗なガンフーアクションがクローズアップされやすい本作ですが、こういった丁寧に描かれた世界観に着目して作品をみるのも、また新たな発見がありますね。

続編の『ジョン・ウィック2』は2017年に公開されました。

そして、最新作『ジョン・ウィック3』は2019年10月に公開予定です。

新作公開前に復讐…じゃなかった、復習をするにはぴったりですね。

最新作「ジョン・ウィック3:パラベラム」についての感想はこちら。

最新作のアクションはさらにレベルアップ!

これまでに散々触れられてきているため、今回の記事ではあまり詳しく書いていませんが、本当にアクションはとんでもないものだと断言できます。

アクション好きなら間違いなく楽しめる作品となっていますので、まずはそこを入口として楽しんでいただけたらと思います!